私のフランスの歩き方

留学帰りの某トビタテ生しかちゃんの感じたフランスブログ

Bonjour, ça fait longtemps. Comment allez-vous ?

DALF C1を受けよう! その3、CE

今回は、DALF C1のCompréhension des écrits (CE)についてです。

 

CEの概要

 

  • およそ50分

*聞き取り音声の放送のあとからずっと休憩時間はないので、受験者自身が時間を見積もって進める必要があります。

  • 1500〜2000字の(A4で2ページほどに渡る)文章を読んで質問に答える

*文章は、文学的だったり、ジャーナリズムものだったりします。

2017年5月に実施されたものでは、教育に関して「芸術と文化についての授業」というテーマでした。

形式としては、ある本の著者がラジオ番組に招かれてインタビューを受けているシチュエーションでした。

 

問題のタイプと解き方

 

他のレベルに比べて、文章はやたら長くなるので、問題の出し方も少し変わります。 

 

CIEP公式ホームページにある模擬試験問題には、文章を3つの部分に分けて、「それぞれのパートに対する質問・文章全体に関する問題」というように出題されていました。

実際私が2017年5月に受けたところでは、このような方法ではなく、普通に文章の流れに沿っての出題でした。詳細はわかりませんが、実施回によって変えているのかもしれません。

 

内容としては、COと同じように正誤問題(プラスjustification)選択問題があります。

  • 正誤問題

COでは、ひっかけとして

⑴副詞(例えば、音声では「たいていの場合」と言っているのにtout、complètementが問題文に付け加えられている、Faux) 

⑵否定形(例えば、aucun)

が挙げられましたが、ここではより筆者の考えに関わる出題が多いです。

  • 選択問題

このフレーズで筆者が何を表したいのか、3択で選ぶものもあります。まるでセンター現国のようです。。

 

やっかいなのは、文章中のあるフレーズ、またはあるテーマに関する筆者の見解を、自分の言葉で説明すると言う問題。

正誤問題では、どこでその情報を得られるかを抜き出して書くのに対して、この問題では筆者の意見を理解して、単語を言い換える必要があります。

例えば、文章中でles individus(個人)とあったものを、回答ではnos concitoyens(市民)に変える、les ainés(シニア)をles générations précédentes(前の世代)に変える、など。

 

言い換え表現をたくさん知っておくに越したことはありませんが、こういうものは、その場の閃きによるのではないかと思ってしまいますね(対策になっていない...) 

 

 

 次回「その4」では、synthèse(サンテーズ)の書き方について特集します。

 

 

 

 

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DALF C1を受けよう! その1、PO(下)

前前回記事の続きとして、DALF C1の口述試験について、

発表後の質疑応答のための対策をご紹介します!

shikachan-en-france.hatenablog.com

 

こう聞かれたら、こう返す

面接官からの質問の答え方5パターン

   ⑴ Justifier 正当化する

   ⑵ Atténuer ニュアンス付ける

   ⑶ Approuver 認める

   ⑷ Concéder 譲歩する

   ⑸ Opposer 反対する

 

具体例を見てみましょう。

 

① "Vos affirmations ne seraient-elles pas trop catégoriques ?"

「あなたの主張は、あまりにもカテゴリックすぎないですか?」

catégoriqueとは、「コレはコレ、ソレはソレ、他は認めない」という姿勢のこと。フランスでは好まれません。

「どちらかと言うとこちら」「確かにそれもあるけど私はこう」と言うのがフランス流。

 

⑴ Mon but n'est pas de...

 「私の目的は...ではなく〜」

 

⑵ Ce n'est pas exactement ce que je...

 「それ(カテゴリックな主張)は正確には私が...するものではありません」

 

⑶ Cela ne fait aucun doute...

 「それ(主張がカテゴリックだという指摘)は何の疑いもなく...」

 

⑷ Certes, mais...

 「確かにそうですが、しかし...」

 

⑸ Comment penser que...?

 「(他のようには)どのように考えられましょうか?」

 

② "Ne croyez-vous pas qu'il en va tout autrement ?"

「それが全く他のようになるとは思いませんか?」

*受験者の主張に対して、面接官が反対意見に答えさせようとしています。

 

⑴ C'est la tendance actuelle de...

 「これが...の現状でありまして〜」

 

⑵ Je ne serais pas aussi...

 「私は(他の立場)にもならないでしょう〜」

 

⑶ Je partage tout à fait...

 「もちろん(他の考え方)も共有します〜」

 

⑷ C'est bien possible, mais...

 「それも可能ですが、しかし...」

 

⑸ Quand bien même on...

 「例え我々が(反対の行動)としても、〜」

 

このように、まず質問に対しての自分の立場を示すと、これらフレーズに続けて自分の意見を伝えやすくなります。

 

おさえておきたいフレーズ集 

用途別に合わせて使えるフレーズ 

⑴ Repousser une objection 異論を撃退したいとき

Non, plus précisément...

「いいえ、より正確には、...です」

 

Non, cela me paraît bien...

「いいえ、それは私には良いと思われます」

 

Je ne suis pas sûr(e) que...

「(面接官の述べた異論)だとは確信していません」

 

⑵ Corriger un propos 主張を訂正したいとき

En fait, je voulais dire...

「実は、私が言いたかったのは...です」

 

Pensez-vous vraiment que... ?

「あなたは本当に...とお思いですか?」

 

⑶ Relancer l'entretien 話を蒸し返したいとき

Il faudrait sans doute ajouter...

「...もおそらく加えたほうがいいかと思います」

 

Il serait bon de même que...

「...も同様に良いかと思われます」

 

Peut-être est-il possible aussi...

「...もまた可能かもしれません」

 

⑷ Clore l'entretien 話を閉めたいとき

Voilà, c'est ainsi que...

「このように、...(と私は考えます)」

*"Voilà"とだけ言って閉めるのはいささかしゃべり言葉的なので避けましょう

 

C'est là tout ce que je vois...

「これが...と私の考えられる全てです」

 

Mais que dire de plus pour...

「しかし、...に対しこれ以上何が言えましょうか(もうこれ以上何も言えない)」

 

目的別はじめの一言

言いたいことはあるのに、はじめの一言が出てこない!

そんなジレンマを解消するフレーズはこちら。 

 

⑴ Structurer 考えを構造化する

Tout d'abord, Ensuite, De plus, Enfin...

「まず最初に、次に、加えて、最後に」

 

En un mot...

「一言で言うと、...」

 

⑵ Opinion 主張する

Je suis convaincu(e) que...

「私は...だと確信しています」

 

Mon idée, c'est que...

「私の考えは、...です」

*"Mon idée est que..."ではなく、"c'est"と入れることで、"mon idée"を強調しています。

この方法はオーラルでよく起こります。

 

Pour moi, ...

「私にとっては、...」

 

⑶ Expliquer 説明する

J'entends par là que...

「...と耳にしました」

 

En d'autres termes...

「他の言い方では、(...のように説明されます)」

 

⑷ Préciser 特定する

Il faut dire que...

「...と言わねばなりません」

 

Plus exactement...

「より正確には...となります」

 

⑸ Illustrer 具体化する

C'est comme si...

「それはまるで...のようです」

 

C'est ainsi que...

「例えば...のような〜」

 

Supposons que...

「...と仮定してみましょう〜」 

 

 

いかがでしたか?

このようなフレーズを使うことで、語彙の豊富さをアピールできます。

 

この間オルレアンで受けたPOでは、"J'insiste que..."、"Je suppose que..."と言ったところでは面接官の「こいつボキャブラリーあるな」メモはいただけませんでした。

フランス本国で受けたから比較的厳しめだったのかもしれませんが...たくさん表現を知っておいて損はありません。

 

ぜひ参考にしてみてくださいね!

 

 

 

 

 

 

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DALF C1を受けよう! その2、CO

今回は、DALF C1のCompréhension Orale (CO)の対策について特集します。

お品書き

  

COの概要

 

全体で約40分

個人で面接形式のPOに対して、COは集団試験で一番はじめに行われます。

 

大問1

10分ほどの長めの音声1つ、2回放送

内容:インタビュー、授業、会議など

 

大問2

2分ほどの短めの音声複数、放送1回のみ

内容:ラジオのCM、アンケート結果など

 

解き方

 

大問1

はじめに問題に目を通す

1回目の放送:できるだけメモする

回答時間(3分)

2回目の放送:できなかった問題を補完できるよう重点的に聞く

回答時間(5分)

 

*メモは採点されません。(でも最後に回収はされます)

 

大問2

問題に目を通す(20、30秒くらい)

放送:メモを取るよりは、その場で答える

回答時間(30秒から1分ほど)

 

問題のタイプ

 

・正誤問題:Vrai / Faux

問題の改変後、"On ne sait pas"の選択肢はなくなりました。

その代わり、どこでその情報が得られるか、"justification"が求められます。

これは自分の言葉ではなく、音声から聞き取って1文書き留める必要があります(難しい)。

ここで文を書きすぎると、この受験者はよく聞けているけど正確に理解はしていないな、と採点者に判断されてしまいます。

 

・選択問題:QCM

何択かは問題によりますが、一番3択が多め

 

・文章の穴埋め、文章の書き換え

穴埋めの場合、合計1点で4つ穴があったら、1つ正解するごとに0.25点と部分点がもらえます。

 

留意点

 

  • キーワードをメモする

 

  • 問題文、選択肢の副詞、否定形に引っかからないように

 

  • 大問1の2回目の放送では、1回目でわからなかった問題に集中する

 

それでは、実際に解いてみましょう!

こちらのCIEP公式サイトから、模擬試験問題と音声をダウンロードできます。

www.ciep.fr

*問題用紙は、わかりづらいですが、表の右側の"DALF C1"の文字をクリックすると開きます。

 

例題を聞いてみると、大問1はラジオ番組のインタビューでした。

テーマは環境系、ざっくり言うと、海岸の景観保護・観光と地域経済について。

POと同じように、テーマとしては人文系、経済系が多いようです。

 

 

 

 

 

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DALF C1を受けよう! その1、PO(上)

フランスはますます暖かくなりました、お元気ですか?

今回は、留学したからにはぜひとも取っておきたいフランス語資格、DALF C1ことDiplôme approfondi de langue française C1の特集です。

気合が入って長くなってしまったので、PO(下)に続きます。。

C1の口述試験、Production Orale (PO)って?

他のレベルと同じなのは、

  • テーマはくじ引きで決める
  • 面接官は2人

 

C1レベルならでは、

  • テーマに沿った複数(2、3個)の記事や文章を読んで、自分の主張をまとめる
  • 準備時間は1時間
  • 仏仏辞書の持ち込み可能
  • 持ち時間30分のうち、15分発表(エクスポゼ)、15分質疑応答

だいぶレベル感が違います。

ただ、戦い方を知っていると随分心の持ちようが楽になります。

 

それでは、私がオルレアン大学のフランス語クラスで習った方法をお教えします。

何も知らなかった頃の私が抱いた疑問を解決しながら見ていきましょう〜

 

目次

 

発表ってどうするの?

 

「序論→本論→結論」いつも心にこのスキーマを!

 

  •  序論:テーマの紹介、これから話す内容紹介
  •  本論:2、3つの論点(タイトル付きで)
  •  結論:本論から導き出せる自分の主張・立場、まとめ(テーマからより大きめな問題に広げる)

 

フランス語では、英語とは違い、一番最後まで主張を言いません

くれぐれも序論でこぼしたりしないように!

 

与えられた記事や文章はどう活用するの?

 

ちゃんと理解していることを示すため、文章中のキーワードなどを盛り込みます

ただし要約はNG

そのキーワードから発展させた自分自身の意見や具体例を述べることが大切です

たいてい、使われる文章はフランスでの時事問題について書かれているものが多く、発表で受験者の出身国での例を出すことには「もちろんどうぞ!」なんだとか。

 

文章中に出てきた筆者の意見、専門家の見解を引用したい場合は?

 

その筆者、専門家の名前を使います

(”selon le document 1”ではだめらしいです) 

ちなみにフランス語では、文章や発表で誰かの名前に言及する際、英語のようにファーストネームだけで言ったりはしません。フルネームかファミリーネームで言います。

例えば、X氏の場合、

Selon X ; Dans un livre de X ; X affirme que...

のように言います。 

 

準備の1時間、何をすればいいの?

 

1時間あるとはいえ、文章を2ページほど読んでざっくり理解して、自分の意見をまとめて、発表プランを組み立てて、、、とすることは盛りだくさん。

意外と時間は足りなくなります。

落ち着いて発表に挑めるよう、準備中にすることとその順番をご紹介します

 

テーマを理解する 

  テーマは3つほどの中からランダムに1つ選びます。  

  お題とその問題提起を確認して、もし無理そうならもう一度引き直すことができます

 

文章を読んでメモを取る 

  配布プリントは使い回しのため、書き込み禁止の場合があります。メモ用紙を2、3枚もらえるので活用しましょう。  

  キーワードを書き出しわからない単語を抜き出して辞書で調べておくと良いでしょう。

 

自分のアイディアを書き出す

  テーマに沿ってひとまず思いつく自分の意見や具体例を出していきます

 

アイディアを選ぶ

  発表に使えそうな意見・具体例をセレクト

 

発表プランを立ち上げる

  序論→本論→結論」にまとめ上げます

  序論と結論に関しては、これは絶対言うぞというフレーズを作っておきましょう。

 

これで準備は万端です!

 

発表で注意しないといけないことって?

 以下、絶対やってはいけないことです!

  • 文章を要約する(それはPEにて。ここでは自分の意見を発表しましょう)

 

  • 発表原稿をカッチリ書いてそれを読む(それは発表ではなく音読ですね...)

 

  • ずっとメモを見て顔を上げず、面接官と目を合わせない(彼らはアイコンタクトを求めています)

 

  • 話し方がずっと単調(特に試験がお昼過ぎの場合、面接官の眠気を誘ってしまいますとのこと...!)

 

  • しゃべり口調、若者言葉で話す(boulotではなくtravailと言いましょう)

 

  • 時間オーバーする、もしくは足りない(もし多いと途中でストップがかかり、少ないと面接官から続きを促されるらしいです。いずれにせよ減点対象です)

 

  • 序論の段階で自分の主張を言ってしまう(英語ではOKでもフランス語ではNGです)

 

 まとめ

問題の出し方も特殊なC1、特徴とその対策を知ると、爆死は避けられるでしょう...!

一般的に口述試験では、「発表の論理構成まではつっこまない、あくまでフランス語運用能力を見ているものだ」と言われますが、かといえおちおちしていられないのが質疑応答。

どう返答したらいいのか、対策授業で身につけた方法を、PO(下)にてお伝えしたいと思います!

 

 

 

 

 

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早くよくなってね!怪我人にかけるフランス語

お久しぶりです!

先日、フランス第5共和制7代目、エマニュエル・マクロン大統領が誕生しましたね。

この間ラジオを聞いていると、マクロン氏の実家がパン屋らしく、特に人気の商品がマカロン、なんて言うんだから、ウケ狙いなのか…!?と疑ってしまいました。

そんな私は試験前に、誰もウケない手の怪我をしてしまいました。。。

 

さて今回は、怪我をした友達にフランス語でなんて言ったらいいの? をご紹介します。

 

  1. 残念な気持ちを伝える
  2. 労う気持ちを伝える
  3. 回復を願う

 

の3点、フランス語文法・単語の解説付きです。

 

お気の毒に、、

  •  Je suis désolé pour toi.

       「君のこと気の毒に思うよ」

Je suis désolé(e) :「ごめんなさい」として言う"désolé(e)"ですが、英語で言う"I'm sorry"と同じように、「残念に思います、お気の毒に、ご愁傷さまです」という意味になります。

 

  •  J'espère que tu ne souffres pas trop.

      「あまり辛くないといいけど」

souffrir : 「苦しむ」ir動詞(第二系活用)

"J'espère que"構文は、接続法ではなく直説法。

 

ゆっくりしてね

  • Repose-toi bien.

se reposer : 「休む」二人称単数命令形

 

  • Soigne-toi bien.

se soigner : 「(傷を)癒す」二人称単数命令形

 

早く治りますように

  • Bon rétablissement à toi.

    「君に良い回復を」

  • Je te souhaite un bon rétablissement.

    「ちゃんと回復するのを祈るよ」

  • Je te souhaite un prompt rétablissement.

    「早急な回復を祈るよ」

 

rétablissement : 「回復」:「定める、設立する」意味の"établir"という動詞に、「再び」を意味する接頭詞reを付けた"rétablir"という動詞の名詞形

 souhaiter :「望む、願う」直接目的語+間接目的語、人称代名詞は動詞の前に出ます。

 

まとめ

Voilà !

メールやメッセージを送る場合の用例を考えてみました。

 

ex)

Ma petite Sophie,

 

J'ai entendu parler de ta blessure.

Tu vas bien ? J'espère que tu ne souffres pas trop.

Bon rétablissement à toi !

 

Touttes mes amitiés,

Lisa

 

訳)

ソフィへ

怪我のこと聞いたよ。

大丈夫?そんなに苦しんでないといいんだけど。

早くよくなってね!

友情を込めて、

リザより

 

ぜひ使ってみてくださいね!

 

 

 

 

 

 

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春ですね。フランス旅行ビギナーのための安全対策

フランスは桜の季節も終わりかけ、ピンクの地面がかわいらしいこの頃です。

こんにちは。イースター休暇 (les vacances de Pâques、レ・ヴァカンス・ドゥ・パック) にロンドンとベルギーを訪問中のしかちゃんです。

楽しいけど、ぽかぽか陽気のフランスが恋しい、、

 

さて、春と言えばどんな季節でしょうか。

新しい生活、年の節目、花々の見頃…

いやそれとも、花粉症に虫が出始めること…?

出ると言えば、あれもあります、変質者。

 

観光中はスリに気をつけよう、とは言いますが、なかなか実感が持てないこともあるかと思います。
この記事を見て、「明日は我が身」と感じていただけたら幸いです。

 

邦人犯罪被害

 

今年3月中に大使館領事部に届けられた日本人の犯罪被害件数をご存知でしょうか。

 

実に42件です。

 

今のところ2017年の件数は107とのこと、他の月と比べて3月にいかに多かったかわかります。

在仏日本大使館によると、


◎卒業旅行等により渡仏した20歳代の被害が目立ちました。観光中、ちょっとした気の緩みで盗難にあっています。安全対策にも十分注意を払うようお願いします。
◎渡航にあたっては、外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお勧めします。

 

とのことでした。

 

事例とその対策

大使館が挙げた事例をみたところ、盗難がほとんどでした。これは対策でなんとかなります。

実際にあった事例から、3パターンに分類して被害を避ける方法を考えてみましょう。

 

観光客は、ある意味「ゲスト」ですが、ある人にとっては「カモ」だということを頭の片隅に。

 

1
  • モンマルトル付近のベンチでバッグを置いて座っていたところ、よそ見をしている間にバッグが盗まれていた。
  • ギャラリーラファイエットの靴売り場で試着をしていた際、気づいたらそばに置いていたショルダーバッグがなくなっていた。
  • ローマからパリへの航空機内で就寝中、首から下げていた貴重品入れが盗まれていた。

 

その1、荷物から目を離さない

「よそ見をしている間に」「気づいたら」「そばに置いていたショルダーバッグ」「就寝中」「首から下げていた貴重品入れ」、、、ですと?!

スリはもちろんスった人が悪いですが、スられた人にも責任がある、と言われてしまうのはまさにこのことでしょう。

 

どうしても荷物を見ていられない場合には、同行者に託す、足の間に挟む、といった方法が有効です。

少なくとも、自分の体に密着させて、手をかけておくなど警戒することで、ターゲットにされにくくすることは必要です。

 

また、公共交通機関に乗車中は、なるべく椅子を確保して荷物を膝の上に抱えておくのがベストです。

 

2
  • オペラ座付近で写真撮影をしていた際、いつの間にかバッグのチャックが開けられ、貴重品を盗まれていた。
  • 凱旋門を上まで登ってから、降りてきた際、ショルダーバッグのチャックが開いていることに気づき、財布がなくなっていた。

 

その2、スられないバッグを装備する

個人的ナンバーワンはウエストポーチです。

 

以前モンサンミッシェルで出会った世界一周中の旅人から聞いた話では、アンケートと偽り声をかけられ、ぶつかられ、その拍子にウインドブレーカーの胸元のポケットのチャックを開けられスられたとのこと。

幸い盗まれたのはフリスクだけでどうってことはなかったらしいですが、チャックの付いたポケットでも危ないと教訓になったそうです。

 

その点ウエストポーチなら、上着の下に装備できるので、急にぶつかられてうっかり体をまさぐられても大丈夫。

え、おしゃれなパリにはおしゃれなバッグでいきたいですか?

いや〜、そんなオサレ感、パリにはないと思います、、、

ちなみに、フランス人がカップルで行きたいロマンティックでおしゃれな街は、ヴェネツィアとミラノですからね。

そして、パリではパリジャンでもスられます。。

ここは身を守ることを第一に、ウエストポーチはいかがでしょう?

 

3
  • RER線、Parc des Expositions駅に停車中、椅子に座っていたところ、男性が近づいて来て物を落とし、拾って欲しいそぶりを見せて下を見ていた隙に、別の男がバッグを持って電車を降りた。ドアが閉まってしまい追いかけることも出来なかった。
  • 北駅構内で女性とその子どもにお金をせびられた際、気がつくとバッグを盗まれていた。
  • 北駅ユーロスター通路にて、男が携帯電話の画面を見せて何やら質問してきた。あしらっている隙に別の男がハンドバッグを奪って逃げた。

 

その3、不審な声かけに反応しない

心苦しい場面もあるかもしれませんが、それで善意を踏みにじられるなんて、構ってはいられません。無視を決め込みましょう。

そして、あしらうまでもありません。

聞こえていないふりをするか、一言ノンと残して通り過ぎるかすると、それ以上寄ってくることはありません

 

まとめ

安全確保は大事!

荷物にも工夫して油断なく、不審な呼びかけにも応えず、颯爽と安全な観光を!

 

参考資料

○ 2017年3月の邦人犯罪被害事例について(在フランス日本国大使館領事部)

フランス安全情報|在フランス日本国大使館

 

「パリシンドローム」については、この記事にて確認してみてください↓ 

shikachan-en-france.hatenablog.com

 

 

 

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フランスの自称「日本料理」バイキングに行った話

フランスで日本食は、もはやブームというより普通に浸透しています。


Carrefourのような大きなスーパーには、定員常駐のスシ販売コーナーがあり、鮮魚売り場では海藻が、"wakame"、"konbu"として売られています。

ですが実はフランスに溢れる日本食レストランは、大抵中国人オーナー、中国人シェフによるもの。純日本産はなかなかお高い…
なので、今回訪れた日本料理バイキングもあまり期待はしませんでしたが、、、
実際のところどうだったか、少しルポしてみます。


(とかいって、本当は急に日本のものが食べたくなって(←たまによくある)うちのフランス人を引っ張って行ったら、なかなか面白いものが見れたのでしゃべりたくなっただけ)

 

バイキングヤッホー

訪れたレストランはこちら。

www.hanabi-restaurant-japonais.fr

その名もMont Fuji(富士山)。

ネットのレヴューでは、夜より昼のがいい、寿司と巻き寿司がいい、でも店員に愛想がない、とのこと。

結局、その通りでした。

 

昼の料金が14ユーロいくらなのにくらべ、夜はプラス4ユーロ。ビュッフェ形式でたくさん食べたとはいえ、夜はちょっと高めな印象。

寿司以外のメニューとしては、定番のご飯に味噌汁、なぜか骨つきの焼き鳥に中華料理のスタンダードナンバー=牛肉のサモサを筆頭にした揚げ物類。

 

寿司には避けられないツッコミ所が多々あったにせよ、確かに他よりは美味しかったです。
例えば、これは大抵のフランス産自称・スシに言えることですが、ネタが薄く、丘のようにこんもりしたシャリでネタの薄さをカバーしています。
ええ、横からは一見同じようです。が、全く違います。

 

案内してくれたベテランの女性は、カタコトながらも慣れた様子でフランス語での接客をこなしていました。ちゃんと通じてるのか不安で水を頼むとき2回言ったりはしましたが、まぁ普通でした。

この間パリで中国人の友達3人と私とで彼女たちのおすすめ中華料理屋さんへ行ったとき、ガチすぎて店員さんがオール中国語で、注文の際友人が私の分もオーダーしていたら、担当者が私に対して「え、こいつは?」みたいな反応をされたのを思い出して、、
それと今回比べてしまったので、そのような印象になったのかもしれません。
(そのときはリトル中国って感じでそれはそれで面白かったけどね)

 

今回面白かったのは、味噌汁に発見があったこと。
一口目でカツオだしが効いてて美味しい!と思ったのですが、何か違うぞ…でもどこかで飲んだことあるぞ…


思い出したのは某回転寿司屋のうどんだしの味。

www.higashimaru.co.jp
全くもって、これでした。
おいおい、美味しいけどこれは味噌汁ではないぞ!

 

まとめ

オルレアンでフランス人相手に

「いや本当の日本食というのはね、こういうものではなくもっとこう……」

と食通のようにふるまいたいときにおすすめなレストランです◎