私のフランスの歩き方

留学帰りの某トビタテ生しかちゃんの感じたフランスブログ

Bonjour, ça fait longtemps. Comment allez-vous ?

フレームの外側のパリ

こんにちは。

先日の旅行でモンサンミッシェルに大いに感銘を受けたしかちゃんです。

 

今回も前回と同じく、抱いていたイメージとの不一致に苦しむ「パリ症候群」を念頭に置いて、パリの後ろ暗い部分を考えます。

 

街角で目の当たりに

有名観光地のすぐそばで、物売りの声が。

でも、普通のお土産屋さんとはちょっと違う。。。?

 それを最初に見かけたのは、エッフェル塔を望む広場でのことでした。

 

私が周りのパリ観光経験者から聞いていた事例は、

・急にミサンガを腕に付けられ買わされる

・興味を示すと数人に囲まれる

といったようなこと。

物売りではないけれども、他には、

・アンケートに協力しろと言いファイルを押し付け胸ポケットをまさぐられる

なんていう事例も。

 

そして、あのガイドブック『地球の歩き方』の読者のトラブル経験の投稿コーナーにもおなじように、
「モンマルトル、サクレクール寺院の前で数人にミサンガを売りつけられそうになって慌てて断った」というエピソードがありました。

 

道端で観光客に声かけてくる人には関わらないのが身のため。。。!

 

 主な商品はと言うと、エッフェル塔のミニチュアやカバン、夜には光り物も。

(ミサンガはなかったなぁ。消費者被害が多くて規制されたとか。。。?)

まぁどうってことない小さなお土産品といったところでしょうか。

数人グループで固まっていたり、広場にシートを広げたりしていました。

実際、観光客としては通り過ぎるのが大半でした。

 

景観によろしくない上にうっとおしい、嫌な気分になってしまう、

「パリは治安が良くないから」で片付けてしまう。

ですが、そこで、

「ではなぜ彼らが、ここでこうすることに至ったのだろうか」

と考えてみます。

 

観察と邪推

 

 どうしてここで、誰がこんなことを?

 

稼ぐため

まぁお金欲しさでもなければ、パリの夜景の中ガタイのいいお兄さんが、いささかひょうきんな光るカチューシャを頭に売り歩いたりはしないだろう。

場所はいつも有名どころ

観光地だと、財布の紐がゆるい外国人に目をとめてもらえる。

誰だろう…

よく見ると、みんな揃って成人黒人男性だった。日中も夜も、商品は変われど同じ人を見かけるところから考えて、一日中このようなことをしているようだ。
移民や難民ではなかろうか。


しかし、特に難民といえば、着の身着のままで逃れているようなイメージがあるが、
彼らはきちんとした身なりで、たくさんの商品を抱え、時にカタコトの英語を話している。
そう隣の私に同行してくれたフランス人に話してみると、
フランスの移民難民はお金をもらっているから、そうであっても別段おかしくない、とのこと。

きっと、援助された資金で何らかのルートで商品を仕込み、売り渡って生活しているのだと。


日本人の私からみるとなかなか異様で
「行かないとわからないフランスの現状を垣間見れた」とほくほくだったのだが、
フランス人の彼には「だからこういう観光地は苦手なんだ」と映るらしく。

 

つい私も、写真を撮るときに彼らが写り込まないように避けてしまった。

 

フレームの外側の、パリ。

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 (このブログの写真は全て筆者撮影)