フランスでフランス語圏の漫画フェスに行ってきたよルポ
今回は、週末に近所で行われた、BD(=フランス語圏の漫画)に関するフェスティバルに行ってきたので、ご紹介してみます。
こんにちは。しかちゃんです。
この頃は小難しい話題が目白押しだったので、ちょっと一息。
今、フランスでの就活について記事を書いているところで、近日アップする予定です。
そちらもお楽しみに!
まず、BDって何?
BD(bande dessinée、バンド・デシネの略)とは、フランス語圏(主にフランス、ベルギー)の漫画のこと。
名称は、「描かれた帯(長方形のコマ)」という意味です。そしてその名の通り、コマはいつも四角で単純な作りをしています。
代表作品に、
・『Tintin(タンタンの冒険)』:記者の少年が冒険して事件解決!シリーズ
・『Asterix(アステリクス)』:カエサルと戦った伝説上の偉人「ヴェルサンジェトリクス」オマージュの、石器時代フランスで大暴れ!シリーズ
が挙げられます。
イラストをじっくり見れる、絵本のような装丁と大きさ。
大人がコレクションにしたいような、細部まで描きこまれて色彩も独特な作品も多々あります。
こんなイベント
オルレアンの街から東におよそ10キロのSaint-Denis-en-Valという街の、Salle des fêtes(市の文化ホールのような施設)にて。
「フェスティバル」とはいえ、こちらはこじんまりとながらも、ちびっこに大人気といった感じでした。
入場料も、大人3ユーロ(2日間だと5ユーロ)、18歳以下無料となかなか良心的。
Bulles en Val – Samedi 4 et dimanche 5 mars | Saint-Denis-en-Val
作家の先生のサインコーナーもあり、賑わっていました。
有料で好きなキャラクターのイラストとセリフを一面いっぱいに。
デフォルメされたキャラクターを無駄な線なくスラスラを描きあげる様はまさに職人芸!
お絵かきコーナーがあり、子ども達が描いたキャラクターを飾る、こんな一角も。
イラストの後ろにあるように、BDの即売コーナーもたくさんありました。ドラゴンボールやワンピースといった日本の漫画のフランス語版も売ってました。
写真は撮りませんでしたが、中にはミッキーミニーのパチモンのパネルを飾ったなんかアヤシ〜イ中古販売ブースがあって、チラチラ見ていると、そこでは買うなと誘ってくれた彼に釘を刺されました。おっとっと。。。
(こういうの、たまにあるんですよね。クリスマスマーケットのあるブースに偽物のディズニーキャラクターのイラストを付けたお粗末なアトラクションを見かけたり。日本の夏祭りでもあるような、テキ屋がフランスにも存在するのだなと。)
他には、BDの制作途中の様子をあらわす展示もありました。
なかなか大胆に描き直しをするみたいです...!
そして、有名なベルギージョークをイラストにしたものも。
ご存知でしょうか?
”Comment faire enrager un belge ? On lui demande l'heure.”
「どうやってベルギー人を困らせる?彼に時間を尋ねるんだ」
”Là, il veut regarder sa montre et renverse son paquet de frites.”
「そしたら、彼は腕時計を見ようとしてフライドポテトの袋をひっくり返す」
\どっひゃー/
ってね。
週末の過ごし方
こんな風に、フランスの市民文化ホールがどのように使われて、フランスの小さい子どものいる家族は何をするのか、垣間見れた週末でした。
こういう大衆的な部分というか、その街に住む人々の普段の生活を感じられる場面って、観光するだけではなかなか見られないところだと思います。やはり長期滞在ならでは。
留学生って、休みの日は旅行や遊びに行くか室内にこもって勉強するか、割とこの二択に絞られるような感じがあります。が、そこを近所のまちや片田舎へ訪れてみて、普通の人々の普通の暮らしを体感してみるのはどうでしょうか?
私の留学生活も折り返しを迎えましたが、引き続きこの線でいくつもりです。
わくわく。