DALF C1を受けよう! その3、CE
今回は、DALF C1のCompréhension des écrits (CE)についてです。
CEの概要
- およそ50分間
*聞き取り音声の放送のあとからずっと休憩時間はないので、受験者自身が時間を見積もって進める必要があります。
- 1500〜2000字の(A4で2ページほどに渡る)文章を読んで質問に答える
*文章は、文学的だったり、ジャーナリズムものだったりします。
2017年5月に実施されたものでは、教育に関して「芸術と文化についての授業」というテーマでした。
形式としては、ある本の著者がラジオ番組に招かれてインタビューを受けているシチュエーションでした。
問題のタイプと解き方
他のレベルに比べて、文章はやたら長くなるので、問題の出し方も少し変わります。
CIEP公式ホームページにある模擬試験問題には、文章を3つの部分に分けて、「それぞれのパートに対する質問・文章全体に関する問題」というように出題されていました。
実際私が2017年5月に受けたところでは、このような方法ではなく、普通に文章の流れに沿っての出題でした。詳細はわかりませんが、実施回によって変えているのかもしれません。
内容としては、COと同じように正誤問題(プラスjustification)、選択問題があります。
- 正誤問題
COでは、ひっかけとして
⑴副詞(例えば、音声では「たいていの場合」と言っているのにtout、complètementが問題文に付け加えられている、Faux)
⑵否定形(例えば、aucun)
が挙げられましたが、ここではより筆者の考えに関わる出題が多いです。
- 選択問題
このフレーズで筆者が何を表したいのか、3択で選ぶものもあります。まるでセンター現国のようです。。
やっかいなのは、文章中のあるフレーズ、またはあるテーマに関する筆者の見解を、自分の言葉で説明すると言う問題。
正誤問題では、どこでその情報を得られるかを抜き出して書くのに対して、この問題では筆者の意見を理解して、単語を言い換える必要があります。
例えば、文章中でles individus(個人)とあったものを、回答ではnos concitoyens(市民)に変える、les ainés(シニア)をles générations précédentes(前の世代)に変える、など。
言い換え表現をたくさん知っておくに越したことはありませんが、こういうものは、その場の閃きによるのではないかと思ってしまいますね(対策になっていない...)
次回「その4」では、synthèse(サンテーズ)の書き方について特集します。
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